
【書籍】『「小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(日経BP)
内田舞さん著「小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと(日経BP)」が発売されました。書籍の企画立ち上げ時にインタビューさせていただいたご縁で、奥付のスタッフクレジットに企画協力として名前を載せていただきましたので、こちらのページでもご紹介します。
育児書を手にするのは、何か困り事があったり、自分の子育てがこれで良いのかわからないと悩んだり、何かしらの“答え”を求めている時が多いかもしれません。
でも、その答えを手に入れるって、すごく難しい。親も子も一人ひとり違い、子育ての仕方も時代とともに変化する中で、きっと正解なんてないんですよね。 何とか、自分にとっての答えを知りたいと育児書を手に取り、「なぜわが子には当てはまらないんだろう?」と疲弊したり、「自分だけができていない」と悲観したりしてしまう人も多いのではないかと思います。
この本が特徴的なのは、「子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと」とタイトルにあるように、“親としての心の在り方”に焦点があてられている点です。 小児精神科医でハーバード大学医学部准教授の内田舞さんは、はじめにでこう綴っています。
――子育てに悩む親御さんの力になるためには、どうしたらいいのか。(略)小児精神科医や脳神経科学者としての経験から行き着いたのは、親である私たちが、自分と向き合い、自分の考え方の根底にあるものは何かを知ることの重要性です。 なぜ、私たちが子育てに自信を持てないのかを知り、自分の人生を大切にしながら、完璧な母/父でない自分を許して子どもと一緒に成長しようと思えること。それが、親も子どもも幸せになるためのカギになるのではと感じています。
「子育てに自信が持てないのは、内的評価が低いから?」「自分の心を苦しめているものの正体とは?」「子どもや親と適度な距離を持つバウンダリーって?」などなど、自身の心を見つめるヒントが満載です。
「本当は子どもと自分、ダブル主演でいい」「子育ては一発勝負ではない」「子どもからのNOに慣れる」など胸打たれるフレーズがたくさんあり、またスマホやSNSとの付き合い方など多くの親御さんが頭を悩ませているであろう話題にも触れられています。 (私はとくに、舞さんのお子さんがSASUKEに挑戦して失敗したときの親子の対話がとっても好きです。ぜひ読んでほしい!) 今を一生懸命に、育児をふくめた自分の人生を頑張っている親御さんへ、同じ時代に仕事と子育てに奮闘する舞さんからのあたたかなエールともいえる一冊です。ご興味のある方は、ぜひご購読ください。
▼こちらから書籍の「はじめに」をご覧いただけます
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/032900009/052100949/
